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二七 救い主イエズス・キリストのご誕生 (クリスマス)
そのころ、ローマ帝国の皇帝アウグストから、全国の戸籍調べをする命令がくだりました。それで人々はみな、自分の名まえを届けるために、生まれ故郷へ帰らねばなりませんでした。
ヨゼフさまはダビデ王の子孫でしたから、王の出身地であったベトレヘムまで、行かねばなりませんでした。そこでヨゼフさまは身重のマリアさまを連れて、何日もつらい旅をされたのち、やっとベトレヘムに着きましたが、町は人々でいっぱいで、貧しいお二人には、お泊まりになるところさえありませんでした。お二人は仕方がないので、町外れのうまやにおはいりになりました。
その晩、そこでイエズスさまがお生まれになりました。マリアさまはイエズスさまを布に包み、かいばおけの中におねかせしました。
一 毎年12月25日には、イエズスさまのご誕生を記念した喜びのお祝いが行われます。これをクリスマスとも言います。
二 「イエズスさまは、いつの世までも賛美されますように。アーメン」
三 使徒信経の第三条には、イエズスさまは、「聖霊によりて宿り、童貞マリアより生まれ」とあります。
ロザリオ 喜びの玄義 第三玄義
この一連を献げて、イエズスさまが、貧しいうまごやでお生まれになったことを考え、私も喜んで貧しさをしのぶことができる人になれるよう、マリアさまにお願いしましょう。
一 イエズスさまは、神さまのおん子という尊いご身分でありながら、貧しいお二人をご両親として、ベトレヘムのうまごやでお生まれになり、しかもかいばおけの中に寝かされたのでした。イエズスさまのご誕生を知って、始めて拝みに来た人たちも、近所にいた、貧しい羊飼いたちでした。
私たちも不足を言わないで、今日一日、何かイエズスさまを喜ばせることをしましょう。